
今回は、日経平均が暴落したときの対処法について、解説します。
「日経平均 最大〇〇円の暴落!」
なんてニュースで出てくると、ちょっと焦りますよね(;’∀’)
株をやっている人間からすれば、「暴落」「大きな下落」「急落」などの言葉は、不安を呼び起こすキーワードの筆頭だと思います。
日経平均が落ちているってことは、日本株の全体の流れが下がっているということ。つまり下がっている銘柄が多くなるので、株を買ってもなかなか上がらない状況が起こるわけですね。
全体の流れが下げ方向に向いていると、やっぱりやりづらい相場環境になってしまいます。
ですが、だからといって、一気にマイナス思考になる必要はありません!
日経平均が暴落しただけで、
- いきなり資産がゼロになる…
- ただ下がるのを見るしかない…
なんて状況に必ずなるわけではありません。
相場の雰囲気が悪い(地合いが悪い)ときには悪いときなりに、対応のしかたがあります。
これから、その日経平均急落時の動き方について、お伝えしていきますね^^
目次
日経平均が暴落とはどういう意味か
そもそも日経平均株価というのは、日本株の中でメジャーな株(大企業の株)が集まってできたグラフです。
代表的なものの中から、225銘柄が選ばれて、できあがっている指標です。
これら代表的な225銘柄が、世界情勢や国内のニュースに反応して下落に向かいます。
株価が落ちそうな危なっかしいニュースが流れると、たいてい日経平均が最初に反応します。
すると、だいたいそれにつられて他の株も落ちます。
新興市場のマザーズやJASDAQなどの、まだまだ出始めのベンチャー企業などの株価も、日経平均につられることが多いんですね。
これは、「日本の代表株が下落=日本株が下落」と考える人たちが、「自分の持っている株も下がる前に売ってしまいたい」と思って、売り注文が殺到するためです。
つまり、日経平均が下がることで、株価が下がるわけじゃなくって、「下がると思う人が多くなるから、下がる」ということです。

極端な話ですが、日経平均が下がったとしても、その代表的な225銘柄じゃない他の株を持っている人たちが、もしも全員「上がる」と思いこんだとしたら。
その場合は、日経平均暴落という報道のウラで、「新興株は急騰」なんてことも起こり得るわけですね。
日経平均の暴落で、株価が下がる思い込みは危険
何が言いたいかというと、日経平均が急落したからといって「絶対下がる」と思い込むのはNGだということです。
たまに日経平均暴落のニュースが流れると、「どうしましょう……(;’∀’)」と、今にも世界が終わりそうな勢いで、秋ナスへの相談メールを送ってくださる方がみえますが、そこまで絶望的にならなくても大丈夫です。
もちろん、反発して上がるから大丈夫だと言っているわけではありません。
そうではなく、きちんと冷静に対応すれば、ひどい損失にはならなくて済むということです。
「暴落」という言葉が、反射的に世界大恐慌だったり、リーマンショックのイメージにつながる人も少なくはないと思います。
僕の友達なんかでも、日経平均暴落のニュースの後に会ったりすると、「お前破産してないか…?」なんて聞かれたりします(笑)
大丈夫です。
日経平均が暴落して、すぐ破産なんてことにはなりません。
ただし、適切な対応はする必要がありますので、あくまで冷静になる必要があります。
不安たっぷりで焦りまくっていると、冷静な対応もできなくなってしまいます。
なのでまずは「大丈夫」だと言い聞かせて、落ちついてくださいね。
日経平均暴落後の具体的な対応策
それでは、日経平均の暴落に対して、どのように対応すればいいのかを解説します。
1.持ち株がある場合はロスカット
今、保有中の株がある場合は、いったんロスカットすることをオススメします。
先ほども言ったように、暴落したからといって、下がりつづけるとは限りません。
反発するかもしれません。
しかし、そこから一気に下降トレンドになって、さらにどんどん下がりつづける可能性だって大いにあります。
どちらに転ぶかわからないので、反発に賭けるよりも、とりあえずいったん持ち株をなくして、外野に行くほうが無難です。
その後どんな結果になろうが、いったんはロスカットして逃げておくほうが安全ですね。
2. 持ち株がない場合は、新しく買うことを控える
株を持っていない場合は、これから新しく買うのも控えたほうがいいでしょう。
相場が荒れているときは、徹底して様子見するのがオススメです。
“触らぬ神に祟りなし” ですね。
わざわざ日経平均がぐちゃぐちゃして、暴落だの急反発だのと言っている最中に、トレードをしかけに行く必要はありません。
チャンスはいくらでもめぐってきます。
相場が落ち着き、自分のルールが機能するような状態になってから、攻めたほうが無難です。
3. 空売りもなるべく控える
日経平均の暴落時に、いきなり空売りをしかけるのも控えるほうがいいです。
相場の雰囲気が悪くなると、空売り(株を売って、下がった株を買い戻して利益を得ること)をしたほうがいいんじゃないかと言われることもありますが、僕としてはあまりオススメできません。
普段から空売りに慣れている人はいいですが、そうでない人がいきなり空売りしても、うまく機能しません。
これは結果的に、ルール外のことをやっているのと同じだからです。
結局はギャンブルになってしまいます。
何の作戦も立てていないのに、暴落中だからという理由で空売りしても、簡単には稼げません。
暴落中に空売りして儲かるような簡単な話なら、みんな儲かってます。
反対のパターンで、急騰中の銘柄に適当に入っても、簡単に稼げないのと一緒です。
上がっている銘柄に適当に入るとすぐ落ちる…これと同じで、下がっているところへ適当な売りを浴びせると、今度は反発して上がり始めたりするわけです(-_-;)
しかるべき手法をもって相場に挑まなければ、搾取されておしまいです。
空売りをしかけるのであれば、「急落中の空売り」を、きちんとルール化してからのほうがいいですね。
ルール化できていないのであれば、何もせずに様子見するのが一番でしょう。
4. 株数を減らしてトレードする
慣れた手法があり、ルールも決まって、ロスカットもすぐできる。
そんな状況で、相場が荒れているときでもトレードするのであれば、株数を減らすのもひとつの手です。
ふだんより、攻めの手をゆるめるということですね。
こうすることで、万が一急落にはまったとしても、そのダメージを最小限におさえることができます。
これは僕もけっこう使うやり方で、株数を少なくしたり、ロスカット幅をせまくしたりすることで、普段より慎重になって、トレードします。
僕のやっている急騰銘柄を狙う手法では、日経平均が下がっても急騰に乗れることがあります。
そういった銘柄に入るチャンスもあるので、ガンガン攻めるのではなく、チビチビ攻めていく感じですね。
日経平均暴落後の対応まとめ
何はともあれ、日経平均の暴落時には「ダメージを最小限におさえること」を最優先としてください。
下手に稼いでやろうと意気込むと、多くの損失を喰らうだけです(まあ、これは急落時に限らず、どんなときでも同じですが…)。
そのためには、
- 持ち株をロスカット
- 新規の買いを控える
- 空売りも控える
- 株数を減らしてトレードする
こういったことを念頭において、あくまで「慎重に」トレードしてください。
冷静になって、しっかりダメージをおさえていけば、急落時も怖くはありません。
空売りのルールを作っておけば、むしろ利益に変えることだってできちゃいます。
不安になりすぎて、冷静な判断ができなくなるのが一番怖いです。
日経平均が下がって、あなたの人生が終わるわけではありません。
しかるべき対応をして、損失を出さないように心がけていってくださいね!