
この記事では、CFDというトレード方法を詳しく紹介します。
「資金は少ないけど、しっかり稼ぎたい!」
そんなトレーダーにはオススメの取引方法です。
CFDなら、レバレッジを効かせることで、あなたの持つ資金の何倍もの資金で取引することができます。
資金を増やした状態で大きくトレードできるので、利益もたっぷり取れるわけですね。
今回は、そんなCFD取引のメリットなど、具体的に解説していきます!
目次
CFD取引とは?
CFD取引とは、日経平均やダウなどの指数をトレードできる取引方法の一つです。
CFD=Contract for Difference
の略で、日本語に直すと
「差金決済取引」
となります。
どこかで聞いたことありますよね?
差金決済取引とは、「同じ資金の中で同じ銘柄を繰り返しトレードできない」という、株でご法度となっているアレです。
この制度があるせいで、少ない資金から株をやろうとすると、1日1往復の買いと売りしかできません…。買って売って、またすぐ買って売って…とはできないわけですね(-_-;)
これがCFDになると、何往復もトレードすることができます。
差金決済OKというか、むしろCFDが差金決済取引という意味ですので、資金が少なくても何度もトレードできるわけですね!
少ない資金でも、何度もトレードできる取引方法、と考えてもらえればOKです。
それでは、詳しくCFD取引のメリットを見てみましょう!
CFD取引をするメリット
CFD取引のメリットは、以下のとおりです。
- 少ない資金でも、大きくトレードできる(レバレッジが効く)
- 「買い」でも「売り」でもトレードできる
- リスクヘッジに使える
- 取引時間が幅広い
- 手数料は無料
- 株価指数を見ることが、結果的に株トレードに生きる
それぞれ解説しますね。
少ない資金でも、大きくトレードできる(レバレッジが効く)
まずはやっぱりレバレッジですね。レバレッジを効かせることで、少ない資金であっても大きくトレードできるのが、CFDの大きなメリットです。
レバレッジとは、今あるあなたの資金を何倍にも増やして、トレードできるシステムです。
商品や業者によってレバレッジの倍数は違いますが、たとえば日経平均やダウをトレードするなら「10倍」が目安です。
つまり、あなたが10万円をトレード資金として用意しているなら、100万円分の取引ができるわけです。これは、少額資金で投資する人にとっては、かなりありがたいですね!
もちろん、レバレッジが大きくなれば、それだけ損失したときのダメージも大きくなります。損が大きくならないよう、ロスカットはきちんとやりながら、大きくトレードしてくださいね。
「買い」でも「売り」でもトレードできる
CFD取引は「買い」からでも「売り」からでもエントリーできます。
株で空売り(売りでエントリー)しようとすると、
- 空売りするなら信用取引じゃないとダメ!
- 信用取引は借金、危ない!
- 証拠金30万を用意しないとできない!
なんてちょっとハードルが高かったと思いますが、そんなこと気にせずバンバン売れます。
空売りし放題です。
空売りし放題なので、日経平均が急落したときでも、売りから入れば利益を出すことができるのです。アメリカで何か大事件が起きても、ダウを空売りすることだってできるわけですね。
また、何度もトレードできるため、買って、売って、また買って、また売って、と繰り返すこともOKですよ。
チャートを見ながら、その波に合わせてトレードしていけば、利益を出すチャンスは何度もおとずれるということです。
リスクヘッジに使える
上でお伝えしたように、「買い」も「売り」もエントリーできるので、リスクヘッジとしても使えます。
リスクヘッジとは、ある取引で損失になるリスクを別の取引でカバーすることを言います。
たとえばあなたが、何かの株を買って上昇を待っているとき、なんとアメリカで大事件発生!株価が暴落しはじめ、日本株も急落しまくったとします。
そんなとき、CFD取引で日経平均やダウを空売りして、下落のほうで利益を出し、持っている株の損失を埋め合わせるわけです。
ひとつリスクヘッジ用の口座を持っておくだけで、安心感が増しますね。
取引時間が幅広い
リスクヘッジの話にもつながりますが、CFD取引は取引時間の幅が広いです。
業者や商品によっても取引時間は変わってきますが、少なくとも日本株が動いていない時間帯でもトレードできます。
たとえば、連休に株を持ち越したとして、日本の連休中でも動いている海外市場が暴落したとします。
連休明けに日本株が暴落するのは目に見えているので、なんとかしたいものの、日本株は取引時間外……。
そんなときでも、CFD取引なら取引できる時間帯になっているかもしれません。保有している株はロスカットできなくても、CFD口座のほうでリスクヘッジすればOKということです。
手数料が無料
CFDは、基本的に手数料がかかりません。手数料、気にしなくて大丈夫です。
これも少ない資金からトレードしたい人にとっては、非常にありがたいですね。
その代わり、「スプレッド」というものが存在します。
スプレッドとは、もともと業者によって設定されている「買い」と「売り」の差額です。つまり金利ですね。
たとえば、日経平均の価格が22,000円であっても、実際の取引では22,005円で買うことになったり、21,995円で売ることになったりします。市場での価格と同じ金額ではトレードできません。
単純な話、22,005円で買ってから、瞬時に売ったとしても21,995円になってしまうので、その差額10円が持っていかれます(さらに日をまたぐと「オーバーナイト金利」というのが発生することもあるので、ちょっとだけ注意が必要です)。
通貨を両替するときにも、買いと売りの両方の価格がありますよね。両替所によって、その値段が変わるのと同じです。
株で信用取引をすると、金利と手数料の両方がかかってしまいます。しかし、CFD取引には手数料がかからない分、余分な経費をおさえることができるわけですね。
株価指数を見ることが、結果的に株トレードに生きる
ふだん、あまり日経平均やダウの動きを気にしない人でも、CFD取引をやり始めたら株価指数に注目するようになります。
そのおかげで、市場全体の流れを読むクセがつき、結果的にいつもの株トレードに生きてくるというメリットもあります。これ、けっこう大事なメリットだと思います。
いつもの株トレードでは、全体の流れを追うことが大事だとわかっていても、個別の銘柄にとらわれてしまいませんか?
自分の選んだ銘柄の株価ばかり気になって、全体の流れをおろそかにしてしまうことも多いと思います。
ですが、実際に株価指数をトレードするようになれば、流れにしっかり注目し始めて、チャートを見る目も養われますよ!
日経平均やダウをトレードして、日本だけでなく、アメリカの動向も読むようにしていきましょう!
CFDと、株・FX・くりっく株365との違い
いろいろとCFD取引のメリットをお伝えしましたが、結局のところ、CFD取引って株とは何が違うのでしょうか。
「差金決済取引」という取引形態が違うのはもちろんですが、仕組みはさておき、いまいちCFD取引の感覚がつかめない人も多いと思います。
なのでもう少し大ざっぱに、株とどう違うのかを見ていきましょう!
あわせて、FXやくりっく株365にも触れていきますね。
株とは何が違うのか
「株式投資」では、取引するのは会社が発行している株です。
簡単に言ってしまえば、会社にお金をかけているようなものです。会社の業績などによって、株の価格が左右されます。
そして取引できる会社(銘柄)は4,000社以上もあるので、その中から銘柄を選ぶ必要があります。
これに対してCFD取引では、取引するのは株価の「指数」です。
つまり、
- 日経平均株価
- ダウ平均株価
などの「数字」でトレードできるわけです。会社が発行している株を買っているのではなく、数字をトレードしているイメージですね。
たとえば、日経平均株価が20,000円のときに買って、21,000円で売れば、+1,000円分の上昇を利益に変えることができます。が、これは20,000円の日経平均を買っているわけではなくて、20,000円という平均株価の数字だけでトレードするわけです。
株の場合は、ある会社の株を100株買ったら、100株はあなたの手元にありますよね(今はオンラインで実感がないかもしれませんが)。
ですが、CFD取引の場合は、そういった「モノ」をもらうわけではないということです。あくまで、数字の差額だけを見て、損益を判断していきます。
ちなみに、CFD取引でトレードできるのは株価指数だけではありません。
- 金
- 銀
- 原油
- ETF
- アメリカ株
など、トレードできるものは様々です。
会社の株以外にも、いろいろとトレードできるんだという感覚で、とらえていただければOKですね。
FXとは何が違うのか
FXも差金取引なので、実はCFD取引の一種です。
FXの場合は、外国通貨の取引に限定されます。というか、外国通貨をトレードすることを、FXと呼んでいます。
CFDの中にFXがあり、FXだけで業者がいて、FX専用の口座があるといったイメージですね。
くりっく株365とは何が違うのか
実はCFD取引には2種類あります。
- 店頭CFD(非取引所取引)
- くりっく株365(取引所取引)
の2つです。
一般的に「CFD取引」と言われているのは、上の「店頭CFD」のほうです。
何が違うかというと、取引所を通すか通さないかの違いです。
取引所を通すということは、「手数料が余分にかかる」ということですね。先ほど、メリットで手数料がかからないと言いましたが、くりっく株365のCFD取引をすると、手数料がかかってきます。
たとえば、僕がオススメするSBI証券もCFD取引を扱っていますが、これはあくまで「くりっく株365」なので、SBI証券に手数料を持っていかれます。
対して、店頭CFDというのは、もともとの価格から「金利」を引かれているだけで、手数料はかかりません。
CFD取引をするには
さてそれでは、実際にCFD取引をやる準備をしてみましょう。
CFD取引をするには、専用の口座が必要になります。
僕のオススメは「DMM証券」のCFD口座です。
店頭CFDで有名なところだと、他にも「GMOクリック証券」があるのですが、初めての方には「DMM証券」のほうがオススメですね。
GMOクリック証券のほうが取引できる時間や銘柄は多いのですが、最初は頭がこんがらがってしまうかもしれません。
一方、DMM証券はシンプルで、ツールの操作もわかりやすく、初心者向けです。
(そして僕は感覚的にGMOクリック証券のツールは肌が合いませんでした…)
銘柄も、まずは
- 日経225
- ダウ30
の2種類があれば、十分だと思います。
DMM証券では7銘柄のトレードができますが、とりあえず日経平均とダウをトレードしてみましょう。
もしCFDに慣れてきて、本格的にもっといろいろ売買したくなったら、あとあとGMOでも開いてみるといいかもしれません。
DMM証券でのCFD口座開設方法
DMM証券のCFD口座は、以下の手順で口座開設ができます。
オンラインで10分もあれば作れてしまいます。
1.まずは上のバナーをクリックして、DMM証券にアクセス。
2.アクセス後、下へスクロールするとこんなような画面になると思うので、「口座開設(無料)はこちら」をクリック。
3.個人にチェックを入れて、各書面を確認していきます。
4.書面を確認したら、すべてチェックを入れます。
5.その後、名前、住所などもろもろの個人情報を入れていきます。
6.個人情報を入力すれば、登録は完了です。あとは、本人確認書類(マイナンバー通知カードや、免許証等)の画像をアップロードするだけです。
7.画像をアップロードして完了です。スマホからでもアップロードできるので、すぐに終わります。
この画面が出てアップロードが完了すれば、あとはログインIDとパスワードが自宅に届くのを待つのみです。平日なら、1日~2日ほどで届くと思います。
ログインIDとパスワードが手に入ったら、あとはマイページから入金すればすぐに取引が始められます。
CFDで稼ぐのに必要な入金額は?
DMM証券だと入金は最低5,000円からできますが、それだと取引ができず意味がないので、最初は「10万円」以上入れておくことをオススメします。
10万円入れておけば、日経もダウも余裕をもってトレードできますし、利益もしっかり取ることができます。
簡単にシミュレーションしてみましょう。
DMM証券のCFD取引で株価指数をトレードする場合、株価指数の10倍の価格を「1 lot」としています。
トレードは1 lotから可能なので、株価指数の10単位からトレードできるということになります。
たとえば、日経225の現在のレートが22,000円で「買い」だとしたら、1 lot買うのに22万円必要になります。
「22,000円×10単位(1 lot)=22万円」です。
ですが、ちょっと待ってくださいね!
CFDにはレバレッジというありがたい制度があるため、資金の10倍から取引できるのです。
22,000円を用意すれば、10倍の22万円として、取引できます。
つまり、22,000円の日経225を1 lot買うのに必要な自己資金は、22,000円です。結局、表示されている「買い」の価格と同じ金額になります(笑)
ただし、買っている単位は10倍分の10単位です。株で言うなら、22,000円の株を「10株」買っているようなイメージですね。
10万円入れておくと、だいたい今の日経平均のレートで4 lotほど取引できます。
なので、仮に100円上昇したとしたら、
- 100円上昇×40単位(4 lot)=4,000円
ですね。
大したことないように思えますが、これを20日間取ったら「8万円」です。
大暴落で1,000円落ちた、なんてことがあれば、10万円からだとしても
- 1,000円下落×40単位(4 lot)=4万円
の利益になります。
もちろん、日経平均とダウに分散してもいいですね。
暴落でも、売りから入れば利益ですよ^^
もちろん、ロスカットになるときもありますので、バランスを調節しながら、じわじわと利益を貯めていきましょう!
まとめ
今回は、「CFDとは何か」について解説しました。
少額資金からトレードしたい方には、非常にオススメの取引方法です。
個別の株銘柄ではなく、株価指数をトレードするのがポイントですね。
CFD取引なら、
- 少ない資金でも、大きくトレードできる(レバレッジが効く)
- 「買い」でも「売り」でもトレードできる
- リスクヘッジに使える
- 取引時間が幅広い
- 手数料は無料
- 株価指数を見ることが、結果的に株トレードに生きる
と、少額投資で始める株初心者の方にも、メリットが豊富です。
株トレードをするなら、リスクヘッジの意味も含めて、CFD口座もひとつ作っておいて損はありません。
少ない資金からトレードで稼ぐために、ぜひCFDにもチャレンジしてみてくださいね!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。